まつ毛の毛周期サイクルに関して
人体に生えている毛という毛には、「毛周期」という毛生えのサイクルがあります。
もちろん、まつ毛にもそのサイクルは存在しており、具体的には以下のような周期をたどります。
1.成長期
毛が成長する初めの時期。
生え始めのまつ毛は産毛のような細くて短いまつ毛です。
成長は皮膚の毛根から始まります。
毛根は真皮層にあり、毛包に包まれています。
成長する速度は1日に0.1~0.18mmほどで、毛周期の約8割はこの成長期に当たります。
2.退行期
毛が成長するのをやめる時期。
成長しきって長さが保たれています。
また、毛母細胞はまつ毛から分離するため、抜けるのを待っている状態です。
3.休止期
まつ毛が抜け落ちて、次の毛が生えてくるまでの休止期間。
この時、毛包は次の毛を生やすための栄養を蓄えるようになります。
毛は、この成長期から休止期までの一連のサイクルを繰り返して、生えたり抜けたりを繰り返します。
毛穴を鏡でガン見すると、今まさにまつ毛が生えている毛穴、全く生えていない毛穴など、さまざま存在していることが判ると思います。
それぞれの毛穴がこの周期を繰り返しながら、今のまつ毛の全体量が維持されているのです。
1本のまつ毛の毛周期サイクルは、個人差がありますが3週間から4カ月ほどとのことです。
【毛穴の数は生まれてから変わることはない】
毛穴は、生まれてから増えることがありません。
睫毛を含む毛穴の数は1人20万個ほどで、その数はお母さんのおなかの中に居る胎児の時に決まります。
概ね妊娠6か月ほどの時に決定すると言われています。
また毛穴の数は、小柄な人も大柄な人も大差ないということが判っています。
ところが、鏡を見てみると気づくことがありますが、毛穴でありながら毛を生やしていない毛穴というのも存在しますね。
よく見ると、ひとつの毛穴に1本の時もあれば、2~3本毛を生やしている毛穴も存在します。
毛が濃いか薄いかということは、遺伝的な要因であったり、存在する場所によって決まるのです。
毛穴があるからと言って必ず毛を生やしてくれる機能があるのかといったら、必ずしもそうではないのです。
女子なら一度は濃いまつ毛に憧れるものだと思いますが、残念ながら毛穴というのは生涯変わることが無いので、まつ毛を濃くしたいときは毛量を増やすしかないのです。